大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査は以前ほどつらくはありません
○ 大腸内視鏡検査はなぜ重要か?
大腸がんは食生活と密接な関係があると言われており、食生活の欧米化とともに近年増加しています。
厚生労働省が発表している人口動態統計の、男女別の部位別がん死亡率(人口10万対)をみますと、男女共通で、ここ数年大腸がんによる死亡率が急激に高まってきているのです。 特に、女性の大腸がんは、近年死亡率1位となっています。
通常、がんの広がりが粘膜下層までにとどまっているものを早期がん、それより広がっているものを進行がんに分類されます。
早期がんでは約2cm以下の小さなものが殆どで自覚症状はありません。検診で見つかることが多いのは症状がないからです。
大腸がんも早期であれば内視鏡治療や手術で完治することが多いです。特に大腸ポリープはがん化する可能性があるため、早期治療のため早期発見が重要です。
◆ポリペクトミーとは
ポリペクトミーとは良性腫瘍を含めた隆起(りゅうき)性病変を切除・治療する方法です。ポリペクトミーを行う腫瘍は通常、茎や起始部の径が10~15ミリ以内の小さなものです。また形態は隆起状のものが多く、一部は表面型の病変もあります。
検査を受けるにあたっての注意事項
検査を希望される方は、事前に医師の診察を受けて頂きます。
完全予約制ですので、申込当日の検査は出来ません。
※ただし、医師の診断により緊急性がある場合はこれに限りません。
【食事について】
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【内服薬について】
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【検査当日】
※ 新型コロナウイルス感染拡大状況下のため、腸管洗浄剤(ムーベン)の服用は在宅で行ってきていただくようお願いしております。
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大腸内視鏡検査Q&A
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Q1 大腸内視鏡(大腸カメラ)はどんな検査ですか?
- A1 検査前に薬を飲んでいただき、腸をきれいにした後、おしりから、カメラを入れ大腸を検査します。必要に応じて、細胞を調べたり、ポリープを取ることもできます。
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Q2 大腸カメラはどんな人が受ける検査ですか?
- A2 便に血が混じる方、便が細くなる方などお腹の調子が悪い方が受けることが多い検査です。また、健康診断で便潜血を指摘された方や、ご家族に大腸がんの方がいる場合や、以前に大腸ポリープを手術した方もご相談ください。
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Q3 大腸カメラは大変?
- A3 大腸の中を観察しますので便が残っていると正確な診断ができなくなります。ですので検査前に、下剤を飲んで腸をきれいにする必要があります。検査時は、痛くない大腸検査を心がけており、必要に応じて、鎮静剤を使用しますが、お腹の感覚には個人差があり、お腹の手術をされている方などは検査時の痛みが出やすい傾向があります。
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Q4 検査前の薬って?
- A4 大腸検査前にスポーツ飲料のような味の下剤を1L-2L飲んで腸をきれいにします。スポーツ飲料の味が苦手な方は錠剤も準備しております。検査の際は、院内に検査患者様専用スペースを設けておりますので、一般の患者様を気にせずに準備することができます。また、お近くの方は、ご自宅で準備して頂き来院していただくことも可能です。
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Q5 日帰りのポリープ手術はやってますか?
- A5 対応しております。
当院では詳細な観察ができるように顕微鏡機能(拡大観察)がついたカメラを使用しており、大腸内視鏡検査時に治療が必要な大腸ポリープが見つかった場合、その場で治療を行うことができます。大腸ポリープをとった場合、術後の出血等のリスクがありますので、1週間程度、運動や、旅行は控えてください。また、ポリープが大きい場合や、血液がサラサラになる薬を飲んでいる場合等、入院治療が適切と判断した際には、連携病院を紹介し、後日入院で治療を受けて頂きます。
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Q6 麻酔は使ってもらえますか?
- A6 検査時の不安や、苦痛を軽減するために、眠くなる薬(鎮静剤)を使うことができます。大腸検査は不安や羞恥心が強い検査ですので、「検査への不安がある方」「以前の大腸検査で痛みが強かった方」「腹部の手術を受けたことがある方」へは鎮静剤を勧めております。 鎮静剤を使った場合、しばらく眠気が残りますので、当院では、検査後におやすみになれるベットや、リクライニングチェアを準備し、安全に帰れることを確認し、ご帰宅していただいております。なお、検査当日の自動車、自転車の運転は危険ですので控えてください。
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Q7 大腸内視鏡は保険が適応されますか?
- A7 基本的には保険が適応されますが、医師が診察し大腸内視鏡検査が必要ないと判断した場合や、人間ドックは自費となります。