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子どもの予防接種

日本脳炎ワクチン

ワクチン名 乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン
予防する病気 日本脳炎
定期接種の対象年齢
  • 【1期】生後6か月から生後90か月(7歳6か月)未満
  • 【2期】9歳以上13歳未満
接種回数 計4回
接種方法 皮下注射
接種量は、
  • 生後6か月~3歳の誕生日の前々日まで1回0.25mL
  • 3歳の誕生日の前日以降        0.5mL
標準的な接種スケジュール
  • 【1期】初回:3歳で6日以上(標準的には6~28日)の間隔をあけて2回接種
    追加:1期初回の2回目終了後6か月以上(標準的にはおおむね1年)間隔をあけて1回接種
  • 【2期】9歳〜13歳未満(標準的には9歳)で1回接種
備考
  • 3歳からの接種が標準的ですが、生後6か月から定期接種として接種が可能です。 特に日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、最近日本脳炎患者が発生した地域・ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対しては、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されています。
  • 積極的勧奨の差し控えが行われた期間に定期の予防接種の対象者(1995年4月2日〜2007年4月1日生まれの者)は、特例対象者として接種回数(4回)の不足分を20歳未満まで公費(無料)で接種を受けることができます。

※予防接種は、完全予約制です。あらかじめご予約ください。


日本脳炎とは

  • 病原体:日本脳炎ウイルス
  • 感染経路:ウイルスを持つ蚊に刺されて感染
  • 潜伏期間:5~15日

 日本脳炎は、ウイルスに感染したブタの血液を吸った蚊が人を刺すことで感染する病気です。感染してもほとんどの人は症状があらわれませんが、感染した人の100~1000人に1人が、高熱、頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害などの症状を示す脳炎になると言われています。脳炎にかかった時の致命率は約20~40%で、治った後に神経の後遺症を残す人も多くいます。

 日本脳炎ワクチンの普及と生活環境の変化に伴い、近年は年間10人前後の報告数を推移していますが、毎年各都道府県で実施されているブタの抗体保有状況をみると日本脳炎ウイルスは西日本を中心に広い地域で確認されています。

日本脳炎ワクチン

マウス脳由来の日本脳炎ワクチン(旧ワクチン)を接種した後に、重篤な神経疾患を発生した事例があったので、2005年5月から旧ワクチンの積極的勧奨が差し控えられました。その後より安全な方法で製造された細胞培養日本脳炎ワクチン(新ワクチン)が開発され、2010年4月から新ワクチンでの接種勧奨が段階的に再開されました。

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